映画「アイの歌を聴かせて」〈土屋太鳳〉インタビュー「自分の出演した作品で泣いたのは初めてでした。」
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映画「アイの歌を聴かせて」〈土屋太鳳〉インタビュー「自分の出演した作品で泣いたのは初めてでした。」

心温まるオリジナルアニメーションがスクリーンに! 映画『アイの歌声を聴かせて』が全国公開中! とびきり明るい主人公のシオンを土屋太鳳が演じ、 ヒロインのサトミを福原遥、 サトミの幼なじみ・トウマを工藤阿須加が好演。 多数…

心温まるオリジナルアニメーションがスクリーンに!

映画『アイの歌声を聴かせて』全国公開中

とびきり明るい主人公のシオンを土屋太鳳が演じ、
ヒロインのサトミを福原遥、
サトミの幼なじみ・トウマを工藤阿須加が好演。

多数の作品で活躍する人気声優の
興津和幸・小松未可子・日野聡らが集結。

豪華キャスト・スタッフが、大切な人の幸せを願う
純粋な思いを紡ぐハートフルストーリー。

今回、とびきり明るい主人公・シオンを演じた
土屋太鳳さんにスペシャルインタビュー!

声でのお芝居での葛藤や、土屋さんにとっての幸せ、
10代読者へのメッセージなどたくさん語ってくれました。

本作では声優として出演されていますが、声のお芝居で意識したことはありましたか?

私が声優を努めさせていただいたシオンは、人間にそっくりで表情とかが本当にリアルなAIなんですよね。ただ、どこまで人間っぽくするのかはギリギリまで考えていて、最後の最後でやっとシオンが人間として生きれる瞬間が作れたらいいなと思っていました。

AIと人間の言葉の出し方って)何が違うかって、人は息をするけど、AIは呼吸がないんです。なので、序盤のセリフでは、抑揚はあるけど最後の語尾は切るっていうのを意識して、終盤のセリフでは、呼吸を入れてセリフを言うことを意識しながらやっていました。

私が出来る事はそれぐらいと言いますか。私自身、声のお仕事をしている方々から感動を貰っていましたし私の弟も声のお仕事をしているので、仕事を取る事の難しさや、やることの難しさも見ていました。だからこそ、私が出来る事は作品を作った監督の心だったり、仮声や仮歌を入れてくれた方々の心を理解した上で、演じる事だと思ってやっていました。

演じられたシオンはすごく明るくて、サトミを幸せにするために頑張って奮闘したと思うんですが、実際にシオンの声を努められてみて、シオンの羨ましいと思う部分を教えてください。

シオンの羨ましいなと思うところは、歌うことが自分の心を表現する1つのツールがなことですね。

ーシオンはみんなを幸せにするために奮闘したと思うんですが、土屋さんなら落ち込んでいる人がいた時、どうしてあげたいですか?

私だったら話を聞きます。落ち込んでいる時って、大体話を聞いてもらいたいじゃないですか!どうしてほしいって解決策よりもまずは聞いてほしい、共感してほしい。なので私は徹底的に聞くって言うスタンスに回ります。聞いた後に間が経ったら「どっかいこうよ!美味しいご飯食べようよ!」とか言いますね。

結局、落ち込んだり悩んだりしている時って、「過去はこんな辛いことがあったとか、未来はどうなるんだろう」って、見えない未来と忘れられない過去に縛られて生きるじゃないですか。そういうことを褒め合うとかではなくて、共感できる部分があればいいなって思ってます。

私もこれだけ踏ん張ってはいるけど、常に未来が不安で、「どうしたらいいんだろう」って思って生きているので!(笑)でも、今までやってきた事が今に繋がっているんだなって思うんです。なのでとにかく今は目の前や、周りにいる人と楽しくいたいですよね。

シオンみたいに歌で人を元気づけられる、寄り添えるっていうのは才能なので、いいなって思いますね。

ー実践できていると思いますよ?

できていたらいいですよね。作品を観てくださる方々の心や人生のどこかしらに、「みんな仲間なんだよ。」って伝わったらいいなって思います。

土屋太鳳「アイの歌を聴かせて」

完成された作品をご覧になって

自分の作品を観た時って、正直あまり覚えていないんですよ!緊張しちゃって(笑)終わった後に結局何も覚えてないってなります(笑)観ている時はずっと心臓がバクバクしていて、自分の歌声が始まると冷静じゃいられなくなったりもして。でも、自分の出演した作品で泣いたのは初めてでした。

今まで完成された作品を観た時に、自分の表情が出てしまう事を感じて反省ばかりだったんですが、今回はシオンがAIからどんどん人間味のあるキャラクターになっていって、「こうしたかった、声はこうだけど、自分の表情こうなりたかったの!」って気持ちが映像で伝わって来て、それが妙にリアルでなんか悔しいって気持ちになって。「そうしたかったんだな。」っていう表情が見れたのでよかったです。観ていて切なかったですね。ありがとうって思いながら観ていましたね。

ー「ありがとう」っていう気持ちになるのは土屋さんの中では珍しい感情ですか?

珍しいですね。

演じるにあたって、プレッシャーなどは感じられましたか?

じました。まず「私でいいのだろうか」という所から始まって、劇中の歌も音域が高かったので、そこに持っていくのが難しかったんです。2~3曲ぐらい録ってから声を入れて、4曲目に入ろうとした時にちょうどミュージカルと重なってしまって、本番2週間前に喉に結石を作ってしまったんです。1週間セリフも話せない、声も出してはいけない、歌ってはいけない。「これでもし歌ってしまったら本番に臨めないし、いい歌を録れない!」と思い、「ミュージカルが終わってから録らせていただけませんか?」と駄目元でお願いしたら、「ギリギリ間に合うので大丈夫です。」と承諾をいただけて。その後、4曲目の「You’ve Got Friends 〜あなたには友達がいる〜」を歌わせて頂きました。

今思えば、シオンが最後成長して人としての呼吸ができた時、私も喉が治ったタイミングだったので「声ってこうやって出すんだ!息を止めていたから苦しかったんだ」って、一緒に人としての声が出せたなって思えたんです。「声は息の上に乗っかっている」と理解で来ましたし、最後は最初とは違う気持ちでシオンちゃんに気持ちを押してもらえたと思います。

この作品を通して得たものや学んだ事はありますか?

人のために、誰かを守るために行動することは素敵なことなんだなと学びました。「誰かを守る=幸せ」ではなくて、「ふんわり誰かのために行動することが幸せなんだ、矢印はいらないな」って感じる事ができました。

何作品もスケジュールが重なることは多いと思うのですが、どうやってコンディションを調整していますか?

家では「どうしよう!」ってなっちゃうけど、ちゃんと用意してきたもので現場に行けば、自然とそこにハマっていきます。自分一人では無理だけど、監督や共演者の方々がいるのでそこでコンディションが作れる感じですね。もちろん1つの作品だけに集中できる期間もあって、1作品でも頭パンクしているので、2作品でも3作品でもあまり変わらないのかもしれないです(笑)

ー逃げたいなって気持ちになることはありますか?

逃げたいって思いますよ!「明日になるな!」って(笑)そう思いながも結局はやるしかないですし、最終的にちゃんと寝れているんです(笑)寝ないと本領発揮はできないので!でも本当、逃げたいときはいっぱいありますよ。

ーそんな時の癒しは?

家族の前で泣きますね。なぜかは分からないけど自然と涙が出てきて。いきなり泣くので「どうしたの?」って言われるんですけど(笑)でもみんなそんなものですよねきっと(笑)姉とかはよく一緒に泣いてくれます(笑)ミュージカルの千秋楽の時も目の前に姉が見えて、私よりも先に泣いてくれていたので嬉しかったです。

土屋太鳳「アイの歌を聴かせて」

本作は「幸せ」がテーマの映画だと思うのですが、土屋さんにとってのプライベートの幸せ仕事での幸せを教えてください。

ープライベートの幸せー

みんなでご飯を食べている時!結構私が作るので、友達や姉とかに、「今から作るから食べに来る?」って言って一緒に食べたりしてます。自分が作ったものを誰かに食べてもらうのを見ると幸せだなって感じます。ご飯を誰かと一緒に食べたり、誰かとどこかに行ってみるとか、大きな幸せじゃなくて小さな幸せがいいですよね。

ー自信作の手料理は?

この間作った餃子は美味しく作れました!

ー仕事での幸せー

仕事で幸せを感じるのは、舞台挨拶が終わった瞬間や1個の仕事を「乗り越えられた!よかった!」って思った時。例えば深夜の生放送で緊張してMCをやった後、帰りの車とかで「今日もお疲れ様でした!」って言われると「終わったねー!」ってグテ~ッとなります(笑)

Nomdeplume10代読者に、ご自身の10代を振り返った上でアドバイスをください。

ー土屋さんの10代ー

私の10代は部活と大学とオーディションとでもう必死でした!19歳で出れなかったらお仕事を続けるのは難しいなと思っていたので、そのタイミングで朝ドラが決まってよかったと思ったのを覚えています。

ー今の10代の子にアドバイスー

10代の子達って、限られた世界の中で頑張っていると思うんです。先生から、友達から、親から何か言われ、「なんで自分はここにいるんだろう。」とか、いろんな思いがあると思うんです。でも、その気持ちでこの作品を観ると、必ず心や人生のどこかに何かしらのメッセージが入ってくると思うので、ぜひ観てくださいと伝えたいです。

あと、「もし今いる世界が苦しかったら、そこにいなくていいと思う。」って言いたいです。そこが苦しかったら1メートル横でもいいからちょっと隣にずれる。そこにいなきゃいけないってことは無いし、自分と世界が違かっただけで、逃げにはならないと思うのでちょっと違う世界に行けばいいと伝えたいです。

ーありがとうございました。

土屋太鳳 プロフィール

1995年生まれ。2005年オーディション『MISS PHOENIX』で審査員特別賞を受賞。2008年、映画『トウキョウソナタ』で女優デビュー。2015年、NHK連続テレビ小説『まれ』でヒロインを務める。以降、テレビドラマ、映画、CMなど数多くの作品に出演。2020年には『ローマの休日』でミュージカルに初挑戦。2022年には映画『大怪獣のあとしまつ』の公開を控える。またNHK総合『シブヤノオト』でMCを勤めるなど各方面で精力的に活躍中。

映画「アイの歌声を聴かせて」絶賛公開中

STORY
ある日、景部市高等学校に転入してきたシオン。転校初日にクラスで孤立しているサトミを前に「私がしあわせにしてあげる!」と突然ミュージカルさながらに歌い出した学力優秀でバツグンの運動神経と底抜けの明るさでシオンはクラスの人気者になるが、「歌うの禁止!」とサトミがお願いしてもところ構わず歌いだし、思いもよらない行動でサトミやクラス中を大騒動に巻き込んでいく。そして一途にサトミのしあわせを願う彼女の歌声は、孤独だったサトミに変化をもたらし、いつしかクラスメイトたちの心も動かしていく――

CAST
土屋太鳳 福原 工藤阿須加 興津和幸 小松未可子 日野

INTRODUCTION
心温まるオリジナルアニメーションが今秋スクリーンに!監督は『イヴの時間』『サカサマのパテマ』など、ユニークな世界観と瑞々しい描写で国内外問わず高い評価を得てきた吉浦康裕。キャラクター原案には、爽やかな絵柄と繊細な描写で支持されている気鋭の漫画家・紀伊カンナを迎え、『コードギアス 復活のルルーシュ』などを手がけたベテラン・大河内一楼が共同脚本を務める。

とびきり明るい主人公のシオンを土屋太鳳が演じ、ハートフルな楽曲たちも心を込めて歌い上げる。さらに、ヒロインのサトミを福原遥、サトミの幼なじみ・トウマを工藤阿須加が好演。多数の作品で活躍する人気声優の興津和幸・小松未可子・日野聡らが集結。

豪華キャスト・スタッフが、大切な人の幸せを願う純粋な思いを紡ぐハートフルストーリー!

STAFF
脚本・監督:吉浦康裕「サカサマのパテマ」「イヴの時間」
共同脚本:大河内一楼「コードギアス 復活のルルーシュ」「ルパン三世 PART5
キャラクター原案:紀伊カンナ「海辺のエトランゼ」
総作画監督・キャラクターデザイン:島村秀一「のだめカンタービレ」「ハチミツとクローバー」
音楽:高橋 作詞:松井洋平 :土屋太鳳
アニメーション制作:J.C.STAFF「ワンパンマン」「斉木楠雄のΨ難」「食戟のソーマ」

公開概要
公開日:20211029日公開
配給・宣伝:松竹
Twitter:@ainouta_movie
Instagram:@ainouta_movie
公式ホームページ

フォトグラファー:長岡泰地 インタビュー・文:竹井裕香

Writer info

Hiroka TakeiHiroka Takei