huluオリジナル「息をひそめて」石井杏奈 実家に帰れない、寮で暮らす大学生を演じる。
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huluオリジナル「息をひそめて」石井杏奈 実家に帰れない、寮で暮らす大学生を演じる。

夏帆、石井杏奈、村上虹郎、安達祐実、斎藤工ら 豪華俳優陣が集結! この“いま”だから、出会えた―― 2020年春の多摩川を舞台に 8編のオリジナルストーリーで綴るオムニバスドラマ誕生! Huluオリジナル「息をひそめて」…

夏帆、石井杏奈、村上虹郎、安達祐実、斎藤工ら
豪華俳優陣が集結!
この“いま”だから、出会えた――
2020年春の多摩川を舞台に
8編のオリジナルストーリーで綴るオムニバスドラマ誕生!

Huluオリジナル「息をひそめて」
4月23日(金)一挙独占配信!
<全8話>

石井杏奈ちゃんは、
第2話「帰りたい場所が、ずっとなかった」で
帰りたい場所もなく、ひとり学生寮で暮らす
大学生・高岡七海役を演じているよ!

作品についてや、自身が演じてみて、
コロナ禍だからこそ感じた思いなど、
たくさんお話ししてくれたよ⭐︎

「息をひそめて」は今のコロナ禍の状況に沿ったお話ということですが、脚本を読まれた感想から教えてください。

コロナ禍で何かあったら怖いと思い、私はずっと家にいました。その時、人との触れ合いがなくなる怖さを感じ、「人から与えられているものっていっぱいあるんだな」と実感じて。その上で読むと、本当に共感できましたし、誰もが応援したくなる主人公だなって感じました。 

実際に大学生の方たちも授業がオンラインになって、全然サークルとかも楽しめなくなったと聞きます。実際に演じてみていかがでしたか?

苦しかったり、悲しかったり、寂しかったり、結構冷たい感情が多いのですが、多摩川の町がそうしたのか、現場のスタッフさんがそうしたのか、ずっと根底に優しさや温かさがありました。
その矛盾が自分の中で生じた時、今思うとその時の感情がとても愛おしく、「生きてていいんだよ」と、肯定してくれている感覚に陥りました。

撮影期間は短かったのですが、終わった時には涙が止まらなくなっていて。そういう感情に巡り会えたことは、たぶん役と自分が重なっていたからそうなったのかなと思いました。主人公の気持ちを考えると、とても苦しかったりするけれど、最後は「大丈夫だよ」、「未来は明るいから」という励ましの言葉を、どこからか言われている気がしていました。

ーいろんなことが解決したわけではないんだけど、そのヒロインがちょっと前向きになるというか。

そうですね。でもそのちょっとが、とても大事なことなんだのと思います。今当たり前の日常が当たり前ではなっているので、余計にそう思いました。

このドラマの中には印象的な台詞がいっぱいあると思います。演じてみて印象に残っているシーンはありますか?

ポスターの写真にもなっているのですが、最後に長澤樹ちゃんとハグをするシーンを撮った時、人の温もりをとても感じました。ずっとひとりで心を閉ざして生きてきて、それまで冷たかった感情たちが、一気にここであったかくなりました。「人のパワーってすごいな」と感じたのを覚えています。

監督にも、セリフは「言いたくなったら言いな」と言われていました。例えば、ただ川を見ていたらそれを撮るから「今から撮影!用意スタート」とか気にしないで、ただそこにいればいいよ」と。最初のシーンだったのですが、本当にそこで高岡七海が生きていたというか、お芝居をしている感覚はなかったです。

ーその経験って今まで他の作品でもありましたか?

たまにあります。「やらなきゃいけない」と思わなくても、できたりするとそのシーンの記憶がないです。一個一個段階を踏むのではなく、「やったら終わってた」みたいな。そういう感覚になることがよくあります。

映画「砕け散るところを見せてあげる」も拝見いたしまして、すごい演技をされる女優さんだなと思っていました。女優としてどんどん演技力を評価されて、実際にご自身でも手応えがあるんじゃないですか?

演じている最中は一生懸命で、評価など考えていないのですが、結果としてそういうお言葉をいただくのは本当に嬉しいです。正解がないからこそ褒めてくださったり肯定してくださると、やりがいを感じます。

ご自身で役柄を演じる上で大切にしてることってありますか?

いかに共感できるかどうかを大切にしています。その役がいじめっ子だろうと殺人犯だろうと、どこかに共感しなければ嘘になる。嘘をつくと、演じていても「どこか違うな」「自分だったらこうしたいな」と思ってしまうので。自分が映画を観ていても、共感できた作品は入り込める。なので自分が一番共感してあげたいなと常に思っています。

今まで演じた作品の中で、自分を変えた作品ってありますか?

「ソロモンの偽証」は、自分のターニングポイントです。半年ぐらいかけてオーディションがあり、3ヶ月かけて映画の撮影だったので、ほぼ1年ぐらいその映画に費やしました。役名で呼び合うなど、例えばいじめられるシーンがあったら、なぜいじめられたのか、いじめられた後どうだったのかというのを作文で書いて、実際にそれをやったりというふうに、たくさん稽古を積み重ねて撮影に挑みました。

「役って何?」というくらい。でも監督から「もう自由にやっていいよ」「ここまで作ってきたんだから、もうここからは、のびのびやりなさい」と言われて撮影に入りました。それでできた作品なので、自分のお芝居の概念、映画の撮影の概念が変わった、あの時に感受性豊かな時期に経験できて良かったなと思えた作品でした。

ー板垣瑞生君も以前、取材の時に「ソロモンの偽証」がターニングポイントになったとおっしゃってました。

みんな新人で、駆け出しの状態でした。みんなで力を合わせつつも、ライバルだという中で撮影していたので、あの時期の全員がこの作品が大切だと言っていると思います。そのくらい深かったです。

今回の「息をひそめて」は、現場を経験して、これを得たという何か実感はありますか?

この撮影は、終わった時に涙が溢れて止まらなくて、これがリアルだなと思えました。以前はクランクアップの時に、現場が終わる寂しさや、みんなと会えなくなる寂しさで泣いてたことが多かったのですが、ある日から少しポジティブになって、みんなとはまた会えると思って、最近はずっと泣かなかったんです。

それが久しぶりに、こんなにとめどなく人前で涙してしまって。「やっぱり生きるっていうことが一番大切なことなんだな」と感じました。それが得たものかな。数日間で感じたことが一本の映画分ぐらいあって。まだ完成作は観ていないのですが、早く観たいなと思います。

ー本当に高岡七海っていう役を生き切った感じなんですね。終わった後、石井杏奈さんの素の状態にはすぐ戻れるんですか?

戻るというより、切り替えすらしてない感じです。「七海だったらこうして」と考えてやるんですけど、それが自分でないわけではないというか。それだけこの子に共感していたのだと思います。

ーもしかしたら、これからも高岡七海は石井さんの中で生きているかもしれないですね。完成作を観るのが楽しみです。

話は変わりますが、コロナ禍で鬱々としてしまうことってやっぱりあると思うのですが、石井さんが気持ちを明るく保つためにやっていることがあれば、ぜひ教えてください。

コロナ禍になってからのめり込んだのは料理でした。外にご飯食べに行けない分、自分で自分の好きな料理を作ってみようと思って。私、料理に限らず、犬の服とかも自分が着せたい服を作ったりします。ベッドを買い換えたときも、そのベッドから出た材料で棚を作ったりしました。

既製品を買うのもいいのですが、もっとこうだったらいいのにとか思ってしまうので、自分で好きなように作ったほうが早いんです。料理もその一環ですね。カレーが食べたかったらスパイスを買ってカレー作ったり、最近は料理もYouTubeでたくさん流れているので、作りやすいです。

最後に石井さんよりちょっとだけ下の10代後半の女の子たちに、ぜひ先輩として「10代の時にやっておいたらいいよ」ということを一つ教えてほしいです。

10代の頃って、楽しいも苦しいも、全部が青春です。なので、たくさん経験してほしいです。恋も、失恋もそうですし。部活や学校に毎日行くのも、少し気だるかったり「嫌だな」と思うかもしれないけれど、それすらも大人になると「青春だな」と思える。大人になると、目いっぱい遊ぶことがそんなにできなくなるから。なので、親にたくさん頼って、甘えてのびのび生きてほしいですね。

願わくば、私ができなかった制服ディズニーとかしてほしいです。制服でどこか遊びに行ったりするのが、今になってとてもいいなと思う。今やったらきっとコスプレになっちゃいますからね(笑)

ーありがとうございました。

■作品概要

Huluオリジナル「息をひそめて」
2021年4月23日(金)一挙独占配信!
<全8話>

【ストーリー】
東京と神奈川の境界線を流れていく水が東京湾に注ぎ込み、大きな空が広がる多摩川。 自然豊かな川辺のそばを、スポーツを楽しむ人たちや、肩を寄せる恋人たち、歌の練習をする学生たち、自転車を走らせ る人などが、思い思いに行き交っている。そんな川沿いで日々を過ごす人々の 2020 年コロナ禍の春。 勤めていた会社を退職した妃登美(夏帆)は、思い出の味を頼りに亡き祖父が営んでいた食堂を再開させるが、2020年春、 客足は激減。店をたたもうかと考えていると、ひとりの男性客・光生(斎藤工)が頻繁に来店し、祖父の代に人気メニューだった「あんかけレバニラ」と瓶ビールを注文するようになる。

「実家に帰れない、寮で暮らす大学生」「マッチングアプリで出会った年の離れた男女」「ウーバーイーツでバイトをする娘と父親」「在宅勤務で24時間顔を突き合わせることになる夫婦」「最後の合唱コンクールが中止になった高校生」多摩川沿いで生きる人々の日常…。

2021年、晩秋。高校の教師である光生(斎藤工)は、多摩川の河川敷で合唱部のコンサートを開催する。歌声かが、川の 流れに運ばれていく。その清らかな歌声を聴きながら、光生が見つけたことは――。

【各話タイトル】
第1話「人も場所も全ては無くなる」 夏帆、斎藤工
第2話「帰りたい場所が、ずっとなかった」 石井杏奈、萩原利久、長澤樹
第3話「君が去って、世界は様変わりした」村上虹郎、安達祐実、横田真悠
第4話「この町のことが好きじゃなかった」蒔田彩珠、光石研
第5話「たまに遠く感じる、君のことが」 三浦貴大、瀧内公美
第6話「あなたの速さについていけないことがある」瀧内公美、三浦貴大
第7話「誰のために歌うの?」 小川未祐、斎藤工
第8話「この窓から見える景色が、僕の世界だ」 斎藤工、夏帆

公式サイト

フォトグラファー:長岡泰地 インタビュー:藤坂美樹 文:竹井裕香

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Nomdeplume編集部Nomdeplume編集部